08023991655
Menu

【関節の痛みと弓の(おもさ)の関係】

Leave a comment


このブログは24年3月5日記載されたものです。
裏付けの参照データなどは用意していない気ままに書いたものです。
裏付けが欲しい方はご自身でお調べください。
(ブログとして書くので参考文献を調べるのが面倒になりました。)
また怪我などの内容などが書かれますが、医学的な保証はありません。気になる方は必ず病院を受診しましょう。
気になったら何よりも病院へ





どうもヨネダです。
本日、お客様より下記のようなご相談をいただきました。
【子どもがアーチェリーをしているが、引き手の手首と押し手の肘の炎症を起こしていると病院で診断された。何かサポーター的なものはあるか?】
(簡易に記載しております。本来はとても丁寧なご相談でした。)


さて本題です。
アーチェリーを行う際の怪我のリスクをみなさんは考えたことがありますか?
私も仕事柄ですが怪我をしたお話をよく聞きます。幸いにも自分の指導させていただいた方で大きな怪我をした方はいないですが。しかしながら僕が一番大きな怪我をしています。引き手の肩の筋肉などを断裂しました。
そしてアーチェリーにはそのような状態のためのサポーターのような商品は販売されておりません。




余談はさておき、今回の状態について考えていこうと思います。

今回の相談を考えていくとまず2点に分別できます。
1、引き手の手首
2、押し手の肘
この2点の痛み、炎症と形成外科病院にて診断があり。
という状態です。



では考えられる原因を考えて見ましょう。
(お子さんの成長痛や、骨端症などのアーチェリーに起因しない原因は除くものとする)

【1の原因】引き手の手首
原因1:射形
原因2:引くおもさ(ポンド・ドローウエイト)
原因3:弓のおもさ(総重量)
原因4:準備動作不足(ストレッチやクールダウンなど)

【2の原因】押し手の肘
原因1:射形
原因2:引くおもさ(ポンド・ドローウエイト)
原因3:弓のおもさ(総重量)
原因4:準備動作不足(ストレッチやクールダウンなど)

以上が考えられます。
そうなんです。原因は共通する内容です。
アーチェリーにおける今回の状況における状態は共通した事象によって発生することが多いです。
特に押し手や引き手系統の関節に発生する状態の多くはこの4点によって発生する確率が高いです。




対応としてはどのようなことが考えられるか?
それでは上記のような原因で発生した状態の対応として原因ごとに考えてみます。


(引き手の手首)
原因1−1:射形
多くの場合は引き手の手首を捻ることによって発生しやすい。
炎症が治るまで練習を中断し、その後に捻じりを改善する練習に取り組む。

原因1−2:引くおもさ(ポンド・ドローウエイト)
自身の筋肉に対して重すぎる弓を引いた時に発生しやすい。
弓の引く重さを現状に合わせて下げる。
一時的に重さを下げて、筋力トレーニングなどでレベルアップを目指す。

原因3:弓のおもさ(総重量)
自身の筋肉に対して弓の総重量が重すぎる時に発生しやすい。
弓の引く重さを現状に合わせて軽量化をする。
一時的に重さを下げて、筋力トレーニングなどでレベルアップを目指す。

原因4:準備動作不足(ストレッチやクールダウンなど)
ウォーミングアップやクールダウンなどをしっかりと行う。
自身の知識などを深める努力を行う。


(押し手の肘)
原因2−1:射形
多くの場合は肘の内転外転の不足、過伸展によって発生します。
肘の返しすぎと返さなすぎというイメージです。
炎症が治るまで練習を中断し、その後に正しい位置にする練習に取り組む。

原因1−2:引くおもさ(ポンド・ドローウエイト)
自身の筋肉に対して重すぎる弓を引いた時に発生しやすい。
弓の引く重さを現状に合わせて下げる。
一時的に重さを下げて、筋力トレーニングなどでレベルアップを目指す。

原因3:弓のおもさ(総重量)
自身の筋肉に対して弓の総重量が重すぎる時に発生しやすい。
弓の引く重さを現状に合わせて軽量化をする。
一時的に重さを下げて、筋力トレーニングなどでレベルアップを目指す。

原因4:準備動作不足(ストレッチやクールダウンなど)
ウォーミングアップやクールダウンなどをしっかりと行う。
自身の知識などを深める努力を行う。


ということで対応も同じような形になります。
原因も同じなら対応も同じようになります。



今回のご相談ではお子様の年齢がわからないので詳しいことは言えないですが、学生、特にジュニア世代のトレーニングや弓の選択にはとても繊細な選択と注意が必要です。
トレーニングはなどではネットをお調べいただけるとジュニア世代のトレーニングを過度にさせると成長障害などが起こることがあることがすぐわかると思います。
またアーチェリーの場合はトレーニングだけではなく普段の練習でも注意が必要です。

【弓の重量】
小学生くらいで1−2kg、高校生や大学生、社会人になると3−4kg、コンパウンドでウエイトを足すと4−5kg以上
【弓を引く重量】
小学生くらいで6−11kg、高校生や大学生、社会人になると13−20kg、コンパウンドでは26kg前後

アーチェリーではこの重さのものを毎回持ち上げて、毎回引いているのです。1試合やれば72回から60回以上。
それだけでもかなりの負荷を身体にかけています。しっかりと身体に合わせた弓を使用しなければ簡単に怪我をしてしまうのです。
この資料を読んだみなさん。
怪我にはどうかお気をつけください。

またこの資料を読んだ指導に携わるみなさん。
生徒さんをより一層注意してみてください。
(僕自身への戒めでもあります。)

それでは怪我に苦しむ選手が1人でも減ることを願って。
おやすみなさい。
いい夢を。

コメントを残す