【弦サイト】確認の必要性+ズレ幅の数値化
2022年9月記載
(情報は時の流れと共に古くなります。ご注意を)
みなさんは射つ時に弦の位置をそれとなく確認していますか?
弦の位置を見ることを弦サイトと言います。
弦に目の焦点を合わせるわけではなく、ちょっとボヤけてこの辺りに見えるよね?くらいで大丈夫です。
これが弦サイトです。
では
弦サイトの確認を行わないで射つと的中に大きな影響を与えることになります。
なぜそのようなことになるのか?
その原因を見てみましょう!
この資料はおおよそのデータで計算して制作されています。データの正誤性を保証するものではありません。参考値としてご覧ください。
①弦サイトの位置に置ける的中位置を見ていきましょう!
黒がハンドル
オレンジが弦
紫がプランジャー
ピンクが矢
だと思ってください。
そうすると下記のようなことが予想されます。
これはあくまでも簡単に示した現象です。
実際はチューニングなどの影響で実際の的中と変わることもあるので、あくまでも参考値としてみてくださいね!
②実際に数値的にはどれくらいずれるのでしょうか?
弦サイトがどれくらいずれたら矢がどれくらいずれるのか?
数字でみた方がわかりやすいのでは?
と思いまして、、、
弊社が運営する【クマアーチェリークラブ】に在籍する
大学の数学科出身の山本くんに協力してもらい簡単な計算式を構築しました。
ありがとう山本くん。
ではその計算式の結果を
その前に計算式の前提条件を
・弦の直径3mm
・矢尺の全長28inch
・弦1本分がずれている
・弦のずれの数値のみを計算、その他の数値(矢の補正力や外的要因)などは計算から外した。
とした時のデータです。
18mの時、 約74mmのずれ
30mの時、 約125.5mmのずれ
50mの時、 約211mmのずれ
70mの時、 約297mmのずれ
となります。
ではいったいこれだけずれると難点までずれるのでしょうか?
③実際にずれる点数は?
実際にどこに的中するかはまず的の大きさと得点帯の幅を知らなけえれば習いないです。
これは簡単なことにルールブックに記載されております。
画像はルールブックより拝借しました。
これによると
70mで使用する122cm的はscoring zone 6.1cm
50mで使用する80cm的はscoring zone 4cm
18mで使用する40cm的はscoring zone 2cm
(60cm的は今回は割愛させてください。)
となっています。
ここに先ほどの数値を足すと得点が推測できますね。
70mの時、 約297mmのずれ
29.7cmのずれで1点分の得点帯が6.1cmです。
こちらは約5点分のずれになります。
50mの時、 約211mmのずれ
21.1cmのずれで1点分の得点帯が4cmです。
こちらも約5点分のずれになります。
30mの時、 約125.5mmのずれ
12.55cmのずれで1点分の得点帯が4cmです。
こちらは約3点分のずれになります。
18mの時、 約74mmのずれ
80cmを使用時は7.4cmのずれで1点分の得点帯は4cmです。
こちらは約2点分のずれになります。
40cmを使用時は7.4cmのずれで1点分の得点帯は2cmです。
こちらは約4点分のずれになります。
あくまでも参考値ですよ。
計算苦手なんで苦笑
④せっかくなんで可視化してみた
せっかくなんで的のフリー素材を使って可視化してみました。
弦サイトが左右に1本分移動した際の最大値を記載しています。
参考までにどうぞ
⑤最後に
この記事は弦サイトを見ていない状態で点数が出ないと相談されたことが始まりでした。
ある程度アーチェリーをやっていると当たり前と思うことが増えてしまいます。多分アーチェリー以外でも。そんな時にちゃんと説明ができる資料があればなーと思い作っています。
なんかここ間違ってるよね?みたいなことがあれば、お気軽に指摘してください。
またこれが聞きたいということがあれば質問ください。
宜しくお願いします!
P.S.
せっかく弦サイトのずれの数値を矢尺やら何やら数値入れ替えて計算できるように方程式を作ってエクセルで自動計算できるようにしたのに、ここにアップする方法がわからない、、、、