【XENIAハンドル実射】
先日ブログで紹介した
FIVICS/Krossen XENIAハンドル
実射してきました。
毎週日曜日は予定さえ合えば高校に指導と練習に行かせていただいております。
土曜日の午前中は別の高校に指導にお邪魔させていただいております。
そして両校から男女個人でインターハイに出場する選手もおります。
そんな環境の中、僕のXENIAでの練習結果は、、、、
写真を参照してください。
写真は高校生が休みの時間に撮ってもらったので、本当に1回目の状態です。チューニングなしです。。。
セッティングは
・XENIAハンドル
・SF AXIOMリム68-24lb(リムの都合がつかずにこちらを使用しました。)
・XENIAサイト 3inchエクステンション
・XENIAロッド(センター:28inch サイド:10inch エクステンダー:4inch)
・矢(FIVICS ZEILOシャフト 700番+FIVICSピンノック+ROMスピン+ZEILO120grポイント)
・HOYT スーパーレスト
・プランジャー なし
・タブ なし
・クリッカー なし
といったセッティングでした。
諸事情により後半の道具はなしでやってみました。
30mを6射で54点は出ます!‼
実際にうちましたので。
特に大きな振動もなく、変な挙動もなく、弓がまっすぐ的に向かって飛んでいく感覚です。
他の選手にも見てもらいましたが、5万円くらいで仕上がってるとは思えない。とのことばもいただきました。
しかし、いい点ばかりではありません。
やはり格安のモデルですので、ねじがちょっとゆるみ安いです。
FIVICS JAPANを通して出荷しているXENIAロッドはネジをすべて取り外し、再接着をしたのち出荷しています。
これをやらなければネジが取れる場合があります。
手間がかかりますが、価格以上の性能は間違いなくあります。
といった感じのレポートです。
僕がいくら書いても無駄なので、九州の方でテストをしてくださった方のレポートを最後に記載しておきます。
お客様のレポートの方がまとまってるなんて言わないで、、、
少し米田が情報を整理したものを公開します。
この場を借りて謝辞を。
いつもFIVICS JAPANにご協力いただきまして誠に有難うございます。
このような形でレポートなどを頂き非常に助かります。今後とももっと指導がしやすくなるような商品を発表出来ればと思います。
ともにアーチェリーをもっと普及させるためにこれからも頑張っていきましょう。
末永くよろしくお願い致します。
下記、お客様レポートです。
指導している学生達と実射テストしてきましたのではなはだ簡単ではありますがレポートをご報告いたします。
使用した弓具は下記の通りです。
ハンドル
・2001VBSS(米田補足:このハンドルはSpigarelli社のものだったと記憶しています。)
・ネクサス
・ウィンアクト(最初期モデル)
・GMX
・XENIA
・キネティック ハロ(市民クラブの方から借りてきました)
すべてH25
ロッド類
○XENIA フルセット センター26 + サイド 10 + エクステ 4
○バーニー ファルコンフェザーライト 28 + サイド 10 + ブラックマックス 5.5
・イーストン ACE 24 + サイド 8 + エクステ 4
・HMC 26インチ
リム
・サミック ミザールリム S34・・・エントリーモデル代表
・ウィンアクト (最初期モデルから数えて2つめ、シルバー) S30 ミドルクラス代表
○ボーダー HEX6 (ウッドコア)M36 レア層 代表(笑)
○INNO EX PRIME M36 フラッグシップモデル
ハイエンド代表でWinexあたりが欲しかったのですが手持ちに無かったので・・・
これらを組み合わせて射ってみました。
実射選手の通常セッティング
男子はウィンアクトハンドル+ミザールリムで実質30ポンド
女子はネクサス+ウインアクトリムで 実質25ポンド
実射選手のレベル
技量的には二人とも70mダブルでで550ギリギリでないくらいのレベル
射つ前の彼らの思考として
男子「ポンドを上げたい(ウインアクトハンドル+ミザールリム 実質30)」
女子「ネクサスを使っているが重い。もう少し軽い弓が良い」
二人とも弓が部の備品なので、せっかくなので自分の弓が欲しい。
それぞれのハンドルとロッド類を組み合わせて、指導者も一緒に射ってみました。
結論から言うと、値段以上のスペックを持っていると思います。
軽量でセッティングの幅が広く、振動も少ないというのが総括です。
・XENIA+XENIAロッドの状態
サミック ミザールリム・・・ほとんど振動、リムのバタつきなし
わざとストリングハイトを上げ下げしてみると、そこはちゃんと暴れました。
全員の共通意見として
「非常に飛び出しが良い」という体感でした。
ロッドを替えてもリムを替えても、センターロッド一本にしても
弓の動き、振動減衰が良い感じでした。相性が良かったのはボーダーのリムです。
「テンッ」という音でまったくバタつかず、収まりよく飛び出しました。
INNO EX PRIME はちょっと甲高い音になりました。
もう少し微調整すれば変わったと思います。
他のハンドルにXENIAロッドを組んでみても、価格の差を性能差として感じることはほぼありませんでした。
バーニーのロッド一式は私がクラブの人に「軽さ」を説明する為に購入したのですが、コストパフォーマンスを
考えるとリカーブの低~中ポンド領域の人にはほとんど不要な剛性ですね。
軽さがほぼ同程度で安価、性能に問題がないとくれば圧倒的にXENIAにメリットがあります。
ダンパー の雄ネジが長い為、ウエイトの選択が若干面倒ですが。。。
同じくエントリーモデルの、キネティック ハロをクラブの方が持っておられたので比較のために借りてきて一緒に射ち比べてみました。
まずはハンドル重量(XENIAのほうが軽い)に差があること。
塗装のクオリティは圧倒的にハロ ハンドルが高いこと。
この2点が大きな差でした。
センター調整はどちらも同様の機構なので問題ないです。
どこかで誰かがやたら主張している偏芯ボルトではないですから。
余談ですがなんであんな論調なんでしょうか。
米田補足:(申し訳ありません。衝撃的内容でしたので割愛させていただきます。どうしても読みたい方は文末にちょっこ書いておきます。)
閑話休題
どのロッド・リムで組み合わせてもハンドルの差として
一番大きな体感は「飛び出し」でした。
グリップいいですね。アジア人の手にフィットしていて非常にいいです。メーカー通じて1タイプと言うのもいいですね。
同メーカー内で買い替え、乗り換えても安心と言うことで。
また、リムの差し込み角度がやや寝ているためドローの感覚が柔らかくなっている気がします。
特に、普段ウィンアクト+サミックリムで射っている学生がXENIA+サミックリムで射った際に「かなり引き感が柔らかいです」と言っていました。
同じエントリーモデルで、MyboのRioハンドルを持っているのでそれと比べると、振動減衰率はさすがにRio=マグネシウム製に
劣りますが、あまり流通していない上に価格帯がわずかながらRioが上なので、同じ土俵での評価は出来ないかと。
以上、体感のレポートです
最後に割愛した内容を、、、
(気を悪くされる方は読まないで)
↑のウィンアクトがそうですが、最初期のウィンが採用していた
偏芯ボルトは調整がしづらく(ネジを締めるときにズレやすい)ため
廃れたのは当然の帰結であり、そのあとのエクスフィールや
インフィニティでも台座自体を回すという微妙なシステムを
搭載してはすぐに諦め、結果今のリムポケットに落ち着いたのは
正常進化と言うべきだと思います。